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運動療法のためのMovementトレーニングについて。

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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今回は、ムーブメントトレーニングについて。

 

運動療法をやっていく上で…

考えることとして、負荷量や支持基底面の広さや課題数など考えることは多いと思いますが、

今回は、それとはちょっと違った視点からみたムーブメントトレーニングの方法を紹介します。

 

人間が動ける理由について

 

人間が日常生活動作、スポーツ動作など動きが生み出すことが出来る理由…

感覚情報、神経系、脳での情報処理などなど色々複雑に考えれば、全て人間が動ける理由に繋がっているわけですが、あまり難しいことは抜きにして、

 

  • 安定できる場所があるから動く場所が生まれる
  • 動くから安定している場所が必要

 

これは間違いなく言えることであり、動くと安定というのは相互関係になっています。

 

よく聞く言葉としては、stabilityとMobilityという言葉になると思います。

 

  1. stability(スタビリティー) → 安定性
  2. Mobility(モビリティー) →  可動性

 

stabilityとMobilityの関係性

 

各関節には役割があり、全部の関節が動けばいいという問題ではないです。

そして、学生時代に習ったように関節の形状も全ての関節で異なります。

 

関節の形状が異なるということは、関節の動く方向も違えば関節の得意な動きもあれば苦手な動きもあり、役割が各関節それぞれあるわけです。

上記のような関節のstabilityとMobilityの関係性になります。

 

このstabilityとMobilityの関係性が逆転したりバランスが崩れたりすることで、痛みなどの機能障害に繋がるわけです。

 

  • 頚椎→stability
  • 胸椎→Mobility
  • 腰椎→stability
  • 股関節→Mobility
  • 膝関節→stability
  • 足関節→Mobility
  • 肩関節→Mobility
  • 肘関節→stability
  • 手関節→Mobility

 

上記のような関節の特性になっており、見て分かるように基本的に規則的にMobility関節とstability関節が交互に並んだ状態で位置しているのが分かると思います。

 

この上記の図を頭に入れておくことは非常に重要になってきます。

 

関節の機能障害が起こる理由

 

上記でstabilityとMobilityの関係性を説明しましたが、

まとめると関節が壊れる原因はいくつかあって…

  1. 動きすぎ(使い過ぎ)
  2. 動かなさ過ぎ
  3. 間違った動き
  4. Mobility関節が動かない
  5. stability関節の使い過ぎ

 

この上記のような状態が継続して続くと関節は壊れます。

上記の状態が続かないようにトレーニングを組み立てることが必要になってきますね。

 

stabilityとMobilityのトレーニング

 

上記の関節の関係性を理解した上で、stability機能とMobility機能を高めるトレーニング方法ですが、stabilityとMobilityのどちらの機能を高めたいかやムーブメントトレーニングの目的をはっきりさせた状態でエクササイズを行わなければ、実際にやっていることが分からなくなるので明確にしておくべきです。

例えばですが…

上記のようなトレーニングであればどうでしょうか?

シングルレッグストレッチというエクササイズがありますが、このエクササイズであればどういったstability機能とMobility機能が獲得出来るでしょうか。

 

  • 腰椎のstability機能向上
  • 胸椎屈曲のMobility機能向上
  • 股関節のMobility機能向上
  • 頚椎のstability機能向上

 

目的や方法によって変わりますが、上記のような効果は得られると思います。

体幹部をstabilityとして使いながら、股関節をMobilityとして使う。
そして、背臥位という多くの方が取れる肢位であり、支持基底面も広いということもあり、目的に沿ったエクササイズが出来るのであれば選択するのはアリだと思います。

 

stabilityとMobilityの関係性を動画解説

 

動画で大まかなこと解説しているので参考にして下さい。

Mobilityとstabilityの関係性を修正していくことは必要です。

 

自分自身もスポーツ選手〜高齢者まで診る機会がありますが、人間のMobility関節とstability関節が変わることはないので、この関係性は常に考えて評価・治療アプローチを行なっています。

 

ムーブメントトレーニングのコツ

 

例を出して説明します。

下記の動画を使ってstabilityとMobilityの関係性を考えてみましょう。

上記の動画であれば…

簡単に言えば、

下半身のlateral lineのstability機能を高めた上での上半身、体幹部分のMobility機能向上のトレーニングになります。
下側の下肢の股関節内旋も起きていますが股関節のMobility機能を高めたい場合であれば、股関節内旋のMobilityのトレーニングにもなると思います。体幹部も、腰椎部分はstabilityである程度キープした状態で、回旋を起こすのは基本的に胸椎部分からのローテーション。そして、上肢も下方に位置する上肢はstability機能の向上にも繋がると思います。

 

こんな感じでトレーニングも応用させればいくらでも組み合わせを変えることができます。

上記のトレーニングも回旋系のスポーツ競技や歩行や走行に繋がるエクササイズです。

 

 

じゃあこれはどうでしょうか??

 

腰椎部分をニュートラルポジションにキープしているため、下部体幹のstability機能を高めた状態で、股関節を中心とした回旋動作を生み出すエクササイズです。股関節の回旋動作が大きければ大きいほど、体幹部のstabilityの機能も必要になってきます。腰椎・骨盤部分と股関節を分離して使うトレーニングとしては効果的なエクササイズになると思います。そして、上肢の支持も必要になってくるためstability機能を高めたい目的であればプランク姿勢のような姿勢保持も目的に沿った形でのトレーニングになると思います。

 

このように1つ1つのエクササイズを行うときには、当然ですがstabilityとMobilityの機能の両方が必要になってきますし、CKC・OKCでも違いますし、支持基底面や運動の速度でも変わってきます。

 

運動療法のバリエーションを増やす方法

 

  1. 支持基底面
  2. レバーアーム
  3. 重心の高さ
  4. 課題数
  5. 収縮形態(求心性・遠心性・等尺性)
  6. 収縮速度(スピード)
  7. レンジ(可動域・可動範囲)
  8. 回数(筋肥大・筋持久力)
  9. stabilityとMobilityの組み合わせ
  10. CKCとOKCの組み合わせ

 

これを組み合すことで運動療法のトレーニング、エクササイズのバリエーションを増やすことが出来ます。

 

まとめ

 

臨床に活かせるムーブメントトレーニング。

今回は、Mobilityとstabilityの関係を中心に解説させて頂きました。

 

臨床に活かせる部分があれば是非使ってみて下さい。

 

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