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学校では教えてくれない。上腕・大腿筋間中隔の「機能解剖学」と「筋間中隔リリース」。

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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臨床でとても原因になりやすい部分。

筋間中隔という場所があります。

 

「筋肉と筋肉を隔てている部分」

 

ですが、機能障害や基本動作の原因になっているにも関わらず、筋間中隔の存在すら知らないセラピストが多いです。

今回は、筋間中隔について…

  1. 機能解剖学
  2. 触診方法
  3. リリース方法

この3つをご紹介します。

 

上腕筋間中隔・大腿筋間中隔について

 

「筋肉と筋肉を隔てている部分」

これが筋間中隔です。

 

  1. 外側上腕筋間中隔
  2. 内側上腕筋間中隔
  3. 外側大腿筋間中隔
  4. 内側大腿筋間中隔

 

この4つが筋間中隔のメジャー。

この4つの場所は様々な症状や疾患で原因になってくるので…

  1. 解剖学を理解する
  2. 触診ができる
  3. リリースができる

 

この3つが必要になってきます。

 

内側上腕筋間中隔・外側上腕筋間中隔の解剖学

 

「解剖学」と「触診方法」を動画で解説

 

 

外側上腕筋間中隔の解剖学

 

 

「上腕筋」と「上腕三頭筋(外側頭)」を隔てる部分

 

これが外側上腕筋間中隔。

 

実際は、上腕二頭筋と上腕三頭筋は連結しているので、

「上腕二頭筋・上腕筋」と「上腕三頭筋」を隔てている部分になります。

 

筋肉の作用としても、

  • 上腕二頭筋・上腕筋 →  肘関節屈曲
  • 上腕三頭筋 →  肘関節伸展

 

つまり、

屈筋と伸筋を分けている部分になるため、ストレスが他の場所以上に掛かりやすいという特徴があります。

 

また、外側上腕筋間中隔の部分には、

「橈骨神経」が走行する部分になっているので、外側上腕筋間中隔に滑走不全や癒着が生じた場合、橈骨神経の領域に症状が出ることがあるということです。

 

内側上腕筋間中隔の解剖学

 

 

「上腕二頭筋(短頭)」と「上腕三頭筋(長頭)」を隔てる部分

 

これが内側上腕筋間中隔。

 

内側上腕筋間中隔も外側上腕筋間中隔と同様に、

上腕二頭筋と上腕三頭筋を隔てる場所であり、屈筋群と伸筋群を分けている場所なのでストレスが掛かりやすいという特徴があります。

 

外側上腕筋間中隔と内側上腕筋間中隔の違いは、神経の走行。

外側筋間中隔は、「橈骨神経」の走行が被るのに対して、内側上腕筋間中隔は「尺骨神経・正中神経」が走行しています。

 

外側・内側上腕筋間中隔の触診ポイント

 

 

  1. 肘を屈伸させて筋間中隔を見つける
  2. 筋腹ではなく、凹んでいる部分
  3. 触られた方としては、「明らかに触られている感覚が他の場所と違う」
  4. 触っている方としては、「骨を直接触っている感覚」

 

この4つが筋間中隔の触診のポイントです。

 

上記の動画で触診方法の説明もしているので参考にしてもらえればと思います。

 

外側上腕筋間中隔と筋膜ラインの関係性

 

 

外側上腕筋間中隔と関係がある筋膜ライン。

  • ディープバックアームライン(DBAL)

 

菱形筋

棘上・棘下筋

広背筋・小円筋・大円筋

上腕三頭筋

尺骨骨膜

小指球筋

 

このような筋連結がある筋膜ラインになりますが、

この筋膜ラインの一部と言われているのが、外側上腕筋間中隔。

 

つまり…

肩関節後面〜前腕伸筋群にかけて、痺れや痛みななどの症状がある場合は、この外側上腕筋間中隔が原因になったり、関与していることがあるので評価することが必要になってきます。

 

内側上腕筋間中隔と筋膜ラインの関係性

 

 

内側上腕筋間中隔と関係がある筋膜ライン。

  • ディープフロントアームライン(DFAL)

 

小胸筋

上腕二頭筋

橈骨骨膜

母指球筋

 

これが筋膜の繋がり。

 

肩関節前面〜前腕屈筋群にかけての症状が出ている場合は、一度この内側上腕筋間中隔を評価することも必要になってくるかと思います。

 

内側上腕筋間中隔・外側上腕筋間中隔の「筋間中隔リリース」

 

 

実際に、筋間中隔をリリースする方法です。

 

  1. しっかり筋間中隔を圧迫する
  2. 動きが悪い方向に中心的にリリース
  3. 垂直方向・長軸方向ともにリリース
  4. 肘関節の自動運動を入れる

 

この4つのポイントを押さえておくだけでもかなりリリースして改善が見られます。

ちょっと痛いですが。笑

 

内側大腿筋間中隔と外側大腿筋間中隔の解剖学

 

「解剖学」と「触診方法」を動画で解説

 

 

外側大腿筋間中隔の解剖学

 

 

「外側広筋」と「大腿二頭筋」を隔てる部分

 

これが外側大腿筋間中隔。

 

外側広筋は、大腿四頭筋の中でも最も筋断面積が大きく、大腿二頭筋はハムストリングスの構成要素であり外側ハムストリングスに位置します。

 

この部分は、膝関節の屈筋と伸筋を分けている部分なのでストレスが他の場所以上に掛かりやすいのが特徴。

 

そして、神経の走行としても…

「坐骨神経」の枝分かれした部分が、外側大腿筋間中隔を走行するため、膝関節周囲や下腿、足部の症状の原因にもなり得るのが、この外側大腿筋間中隔です。

 

内側大腿筋間中隔の解剖学

 

 

「内側広筋」と「内転筋群」を隔てる部分

 

これが内側大腿筋間中隔。

 

内側大腿筋間中隔に関しては、

大腿神経から枝分かれいた伏在神経が存在します。

 

伏在神経は感覚の神経であり、大腿前面〜内側面・下腿内側面の症状に繋がります。

 

大腿骨内側上顆の上方に、ハンター菅という場所があり…

  1. 伏在神経
  2. 大腿動脈
  3. 大腿静脈

 

この3つが走行しています。

 

このハンター管の場所が内側大腿筋間中隔の位置になってくるので、痺れや痛みに加えて「足が冷たい」などの症状がある方に対しても内側大腿筋間中隔の評価が必要になってくるかと思います。

 

外側・内側大腿筋間中隔の触診ポイント

 

 

  1. 膝関節を屈伸させて筋間中隔を見つける
  2. 筋腹ではなく凹んでいる部分
  3. 触られた方としては、「明らかに触られている感覚が他と違う」
  4. 触っている方としては、「骨を触っている感覚」

 

この4つが触診のポイントです。

上腕の筋間中隔とポイントは同じですね。

 

触診の方法としては、上記の動画で解説しているので参考にして頂ければと思います。

 

外側大腿筋間中隔と筋膜ラインの関係性

 

 

外側大腿筋間中隔と関係のある筋膜ライン。

  • ラテラルライン(LL)

 

頭板状筋/胸鎖乳突筋

外肋間筋/内肋間筋

腹斜筋群

大臀筋

大腿筋膜張筋

腸脛靱帯

腓骨筋群

 

これがラテラルライン(LL)の筋膜の繋がり。

 

現代人は、ラテラルラインを多用している特徴があり、腸脛靭帯や外側広筋など大腿外側面がパツパツに突っ張った状態になっている症例も少なくないと思います。

 

このラテラルライン(LL)の癒着や滑走不全を解放するためにも、評価・治療が必要になってくるのが、外側筋間中隔です。

 

内側大腿筋間中隔と筋膜ラインの関係性

 

 

内側大腿筋間中隔に関係する筋膜ライン。

  • ディープフロントライン(DFL)

 

頸長筋

前縦靱帯

横隔膜

腸腰筋

内転筋

後脛骨筋

長母趾屈筋

 

ディープフロントライン(DFL)の筋膜の繋がり。

 

例えば…

内転筋群は、「筋力が落ちやすく付きにくい」という特徴があります。

筋力が付きにくい分、筋力トレーニングをする前に、内側大腿筋間中隔の硬さを取ってから行う方が効果的だと言えます。

 

そして、内側大腿筋間中隔は、ハンター管と関係性が深いため、大腿内側〜下腿の痺れや感覚障害などに繋がるため、それらの領域に症状が出ている場合は内側大腿筋間中隔を評価することが必要になるわけですね。

 

 

内側大腿筋間中隔・外側大腿筋間中隔の「筋間中隔リリース」

 

 

実際に大腿筋間中隔をリリースする方法です。

自分が臨床で実際にやっている方法なので参考にしてもらえればと思います。

 

  1. しっかり筋間中隔を圧迫
  2. 動きが悪い方向に中心的にリリース
  3. 垂直方向・長軸方向ともにリリース
  4. 膝関節の屈伸の自動運動を入れる

 

この4つのポイントを押さえてアプローチするだけでもかなり改善します。

 

まとめ

 

筋間中隔は臨床で評価しない日はないくらい原因になりやすい場所です。

 

  1. 解剖学を理解する
  2. 触診ができる
  3. リリースができる

 

 

今回はこの3つを紹介しました。

リリース方法は参考書や文献にも書いてないので1つの手段として参考にしてもらえればと思います。

 

 

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