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カラダの地図を手に入れる。アナトミートレインの概要を解説。アナトミートレインを用いた臨床的思考とは?

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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筋膜が流行り始めてからアナトミートレインというワードもよくセラピストの研修会や参考書の中でもよく目をするようになりました。

筋膜とアナトミートレインって何が違うの?

アナトミートレインの教科書読んだけどよく分からない。

どういった風にアナトミートレインを臨床に落とし込んでいくの?

などなど。

アナトミートレインというワードを聞いたことはあるけどよく分からない人や初めて聞く人にも理解できるようにお伝えします。

今回はアナトミートレインの概要的な部分をお伝えしたいと思います。

アナトミートレインとは?

アナトミートレインとは、身体中に張り巡らされた筋・筋膜の網を通して、姿勢や動作の安定がどのように得られていくのかを解明する画期的な理論。

これをアナトミートレインと言います。

簡単に言えば、
アナトミートレイン = 全身の筋膜の繋がり。身体の地図。身体のライン。

これらの言葉がアナトミートレインと言います。

アナトミートレインの理論を例を挙げて説明するとすれば、
例えば、腰が痛い患者さん。もちろん腰に症状があるわけですから、腰椎や腰周囲の筋肉の影響を評価すると思いますが、アナトミートレイン的な視点であれば、腰だけでなく腰と関係する筋膜の繋がり。筋膜ラインから症状を考えて評価していくのがアナトミートレイン的な視点の評価です。

だから、腰が痛くても頭の筋膜。足の筋膜。腕の筋膜。
全身からの腰への影響を診ていくのがアナトミートレインを用いた評価です。

アナトミートレインの3大原則

アナトミートレインを用い臨床を行うことは重要ですが、アナトミートトレインを活用するためには必ず知っておく必要がある原則があります。

①筋膜ラインの繋がりは同じ「深さ」で「直線的」

筋膜ラインは大きく分けると、身体の表層を走る筋膜ラインと深層を走る筋膜ラインが存在します。
筋膜は繋がっていると説明しましたが、この表層ラインと深層ラインを一緒に考えてはダメです。
インナーマッスルがあればアウターマッスルがあるように、表層ラインと深層ラインの役割は全く違うため、別物で考えて評価する必要があります。

②筋肉は「不連続」であるが筋膜は「連続的」

股関節の外転筋は中臀筋。中臀筋と大腿筋膜張筋の役割は全然違うし、中臀筋と腓骨筋ももちろん股関節の筋肉と下腿の筋肉なので役割は違っていて当然。だから、筋肉は個別の役割があり不連続。

筋膜は全身を覆っている膜。筋膜は連続性があります。
だから、中臀筋の機能は股関節外転ですが、中臀筋が関わるラインに入る大腿筋膜張筋や腓骨筋の筋膜が原因で股関節外転筋力や可動域が大きくなったり小さくなったり左右されたりします。

③それぞれの各筋膜ラインにはそれぞれ役割がある。

筋膜ラインは表層のラインや深層のライン。腕の筋膜ライン。
などいくつか種類が存在します。

人間の姿勢を安定させる筋膜ラインもあれば、動作をするときに伸ばされる筋膜ライン。縮む筋膜ラインなどあります。
それぞれ役割が全然違うので、まず役割や各筋膜ライン全体の機能を理解することが重要です。

テンセグリティー構造

テンセグリティー = 張力 + 統合性

つまり、張力構造体という意味です。

人の身体の構造を考えてみましょう。

人間の身体は頭があって脊柱があってその下に骨盤があります。全て積み重なって構成されています。

そして、人間が生きていくということは必ず重力に対して身体の構成要素のバランスをとっていかなければいけません。

この身体の構成要素のバランスを取るのが、張力です。
この張力というのが筋膜であったり、腹膜であったり、頭蓋骨から脊髄にかけてある硬膜などの膜のネットワークにより身体構造を保っています。

この膜のネットワークというのは、感覚受容器・侵害受容器・栄養を与える役割などがあります。

人間の身体だけでなく、建物を立たせるときには引っ張る力や固定する力が必要になります。

これが、膜のネットワークであり、膜というのが、筋膜や硬膜、腹膜などです。

膜のネットワークがあるおかげで人間は地球上に立つことができています。

アナトミートレインの臨床的思考

多くのセラピストは、腰が痛ければ腰を徹底的に見る。膝が痛ければ膝の解剖学・運動学をもう一度学び直し勉強する。

いわゆる局所を徹底的に見ていくのが西洋医学の強みであり良いところであると思います。

でも、西洋医学だけではどうしようも無い症例やもっと幅広い視点から評価できれば視野が広がり色んな角度から物事が捉えることが出来るようになります。

つまり、全身の構造から見た局所を考えていくことが必要。

アナトミートレインはお伝えしたように全身の膜の繋がり。膜のネットワークです。

この膜の存在は人体において必要不可欠です。
だから、この膜の影響や膜の評価をすることが大切。

腰痛の原因が足関節の筋膜にあったり。

硬膜の硬さが原因で頭痛になっていたり。

腹膜の不調が原因で便秘になっていたり。

これらのことは全然臨床的によくあることです。

だから、全身から局所を見る評価方法を身に付けることで評価・治療の幅が広がり臨床がさらに面白くなると思いますよ。

まとめ

  1. アナトミートレインは膜の繋がり。カラダの地図。
  2. アナトミートレインの3大原則を理解する。
  3. 全身から局所を見る重要性。

次回からは実際の膜の繋がりや。筋膜ラインをご紹介していきます。

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