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学校では教えてくれない足関節について。

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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今回は、足関節についての話。

足関節・足部に関しては、唯一地面に接する部分であり、人間の動作の特徴を最も表す関節と言われています。

 

インソールやパットなど入れるだけでも歩行など動作全体が変化することも多々あります。

 

そんな足関節についての話を今回はしていきたいと思います。

 

 

学生の時代の実習で感じていたこと

足関節の骨を覚えてもそれをどうしたら良いか分からないし、

足関節の重要性とか全く感じてなかった学生時代。

 

実際に実習に行っても、、

・足関節背屈のストレッチをひたすらしてる
・座位で足関節背屈運動を10回とか言ってやってる

 

足関節背屈可動域が必要なのは分かっていても、制限因子もイマイチだし、

とりあえず足関節背屈ストレッチ。

 

みたいな実習先だったので足部を本気で勉強しようと思えるキッカケは学生時代には無かったです。

 

臨床での足関節の捉え方

 

joint by ioint Approachの考え方でいえば…

足関節は、Mobility関節に当たります。

 

つまり、足関節は人間の動作の中では、可動性が求められる関節であって、このMobility機能が必要な関節の可動域制限が生じることで、stability機能に働くはずの関節がMobility機能として働いたりすることで、身体にエラーが生じて痛みが出たりすることが多々あります。

 

そのため、足関節は底屈・背屈・回内・回外など多くの運動方向がありますが、全方向に制限なく動きが出ることが求められます。

 

臨床で多いのが、回内はめちゃくちゃ動くけど、回外方向に全く動かない。

 

動きが出る関節運動と動きが制限された関節運動があるため…

 

大事なのは、全方向に満遍なく動きを出すことができ、動作の中で他の関節と協調して運動できることが必要になってきます。

 

足関節の背屈可動域について

 

※動画で解説しているのでご覧下さい。

 

足関節背屈可動域ですが…

歩行では10°、ランニングでは30°の背屈可動域が最低必要だと言われています。

 

そして、足関節の背屈を評価する上で必要になってくるのが、

・荷重位での背屈動作
・非荷重位での背屈動作

この2つは分けて評価する必要があります。

 

足部の最終的に目指すところは、足部は荷重した状態で使う関節のためCKCの荷重した状態でしっかりとした足部・足関節機能が働ける機能獲得を目指してアプローチしていくことが重要になるポイントです。

 

足関節背屈動作に関しては、

皆さんも知っている通り、距腿関節の動きがメインになります。

 

臨床上は、足部が外転・外反した状態で代償が生じることが多く、距骨内側が入り込まない状態で背屈してしまうケースが多いです。

 

底屈・背屈の動きは、基本的には距腿関節の動きであり、脛骨・腓骨・距骨の動きになるため、

「距骨と下腿の運動軸が整った状態で動くこと」

 

これをしっかり理解した状態で評価することで、足関節の代償運動を見分けることも出来るようになってきますし、正常な背屈動作を出すために硬さがある部位や制限因子となっている部位を見分けることも出来るようになります。

 

下腿に関しては、背屈・底屈ともに軽度内旋する動きが正常な動きと言われており、下腿外旋症候群がある時点で底背屈の動きが正しく行われていないことが理解できると思います。

 

そして、荷重位であれば、

「膝関節と足関節の運動軸を1直線にした状態で評価する」

これ結構ポイントになってきます。

 

足関節背屈制限があると、足部を外転して運動軸を変えた状態で背屈することが多いので膝関節〜第二中足骨が1直線になるラインで評価する必要があります。

 

足関節背屈可動域について解説しましたが、底屈可動域も重要なのでまた別の機会に底屈可動域は解説しますね。

 

臨床で重要な距骨アライメント

 

※動画で解説しているのでご覧下さい。

 

足関節の底背屈の動きでポイントになってくる「距骨」

この距骨には唯一、足部で筋肉が付着してない骨になります。

 

つまり、靭帯性の制御はできても、筋肉によって距骨は制御できません。

 

しかし、足関節底背屈の動きで、距骨のアライメント不良が生じると、足関節底背屈動作で代償が生じやすくなり、足関節痛や膝関節痛にも繋がっていくるケースが多いです。

 

この距骨アライメントですが…

上記で記載しているように、

・脛骨
・腓骨
・踵骨
・立方骨
・舟状骨

距骨を全方向から取り囲んでいる上記の骨アライメント・骨配列を修正するしか距骨のアライメント修正は行えません。

 

そのため、

距骨を直接的に修正することは不可能であり、間接的に周囲組織の緊張具合や骨アライメントを修正するしか距骨アライメントを変えることはできない。

 

ということを知ってもらえればと思います。

 

関節の名称で言えば…

・距骨下関節
・ショパール関節

この2つは内返し・外返しに関与する関節でありますが、距骨と接する骨で構成されている関節のため、足関節底背屈運動にも間接的に関与する関節になります。

 

そのため、足関節底背屈の評価では、距腿関節だけでなく他の関節も評価することが必要なのも理解出来ると思います。

 

足関節戦略の重要性について

 

※動画で解説しているのでご覧下さい。

 

身体重心の変化をする際に、関節を使って姿勢制御・重心のコントロールを行なっていくわけですが、この身体重心の変化において重要になってくる関節。

 

・股関節
・足関節

この2つの関節によって身体重心の変化によって、股関節戦略・足関節戦略が働くことでコントロールを行なっています。

 

そして、身体重心の変化において、、

・大きい身体重心変化→股関節戦略
・小さい身体重心変化→足関節戦略

この2つが大切になってきます。

 

日常的には微細な重心のコントロールが必要なため、股関節戦略以上に足関節戦略が必要になってくると言われています。

 

スポーツ動作など、急に止まる。急に動き始める。などの大きい重心の変化を伴う際には股関節戦略を中心に動く必要があります。

 

日常的に、足関節の可動域制限や筋力低下が生じることによって、足関節戦略を取ることが出来なくなり、股関節戦略を過剰に使用したり、上半身を過剰に使用した姿勢制御を行うようになります。

 

股関節の過剰な使用によって、股関節戦略も徐々に行えなくなり、股関節疾患や膝関節疾患、腰痛などに繋がってくるわけです。

 

といったことで…

足関節についてのお話をさせて頂きました。

 

臨床でも足関節を毎日必ず診ると思うので参考にしてみて下さい。

 

 

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