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PT・OT学生必見。学校では習わないセラピストの評価の流れと目的。

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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PT・OTの学生さん必見の記事です。

自分が学生時代モヤモヤしてはっきり分かっていなかったことを全て無料で記事にします。

 

評価、評価が大事。

評価・評価…

実習先に行けば評価・評価…と言われ続けますが、

 

  1. なぜ評価をする必要があるのか?
  2. 評価の流れとは?

 

実習でも臨床でも使える理学療法評価学について書きます。

 

そして、学生の乗り越えなければ行けない壁として、実習があります。

その実習の多くの病院・施設でする経験があるのがレポート。

 

今回は、このレポートにも繋がるように、短期実習、長期実習でする評価について解説しています。

 

学生さんは絶対最後まで見てね!!

 

評価の大切さを分かっていない学生が多い

 

評価、評価、評価。

とよく言われますが、評価が大事とか言われてもあんまり重要さが分からずピンとこない学生さんとか結構多いんじゃないでしょうか?

 

というのも…

自分も学生時代に評価学を習って検査測定方法は勉強するけど、

これ検査するのはいいけど、どうやって後に繋げて行けばいいの?

 

みたいな感じで、

検査測定は出来るけど実習に行けば本領を発揮出来ない。

みたいな学生だった気がします。

 

だから…

検査測定は出来るけど、評価実習や長期実習に行っても理学療法の評価・治療の流れが分からず実習が苦戦する人も多いと思います。

 

 

MMT、ROM検査、反射検査、感覚検査などなど…

検査方法を完璧に練習して実習に行ったはいいけど、

どうしても実習に行ったら検査測定をした結果を見てどうしたらいいのか分からない。

 

そんな学生さんのためにも解説します。

理学療法評価の流れをある程度分かっている人でも整理する上で、復習がてら見てもらえればと思います。

 

理学療法評価とは?

 

  • 筋力検査
  • 関節可動域検査
  • バイタル測定
  • 感覚検査
  • 整形外科テスト
  • 協調性検査
  • 疼痛検査
  • 形態測定
  • バランス検査
  • 心肺機能
  • 筋持久力
  • 問診、視診、触診
  • ADL評価

 

挙げれば挙げるほど多くの検査項目を列挙することができますが…

じゃあ、この理学療法士がする評価・検査って何なのって話。

 

例え話ですが…

誰でも行ったことがある病院。

 

腹痛があり病院を受診したとしましょう。

病院を受診したら、診察がありますよね。

 

  • 血液検査
  • 腹部の触診
  • 問診などによる症状の確認

 

こういった様々な診察によって、得られた結果を元にして腹痛の原因を明らかにして、診断名を付ける。

そして、それに対する治療法を治療薬なり、安静なりの適切な治療法を提示されるわけです。

 

ですが、

もし病院を受診して診察もされずに腹痛だからといって、胃薬だけ渡されてもちゃんと検査とか診察してくれよってなりますよね?

 

この医師でいう診察を理学療法士に置き換えると上記の理学療法士が行う評価になります。

 

だから、理学療法士に置き換えると…

  • 歩けない
  • 起き上がれない
  • 立ち上がれない
  • 走れない
  • 立っていられない
  • 座っていると背中が曲がる
  • 走るのが速くならない
  • ボールを遠くまで投げられない
  • スポーツでパフォーマンスが上がらない

 

などなど…

理学療法士の定義にもあるよに、基本動作能力の回復をするための原因を明らかにするための道具やツールになるものがMMTやROMやその他の理学療法士の検査になってきます。

 

そして、基本動作能力の再獲得をするために理学療法評価をしますが、

基本動作も基本動作のための基本動作ではなく、必ず基本動作を獲得する目的があります。

 

例えば…

  • 寝返り
  • 起き上がり
  • 座位
  • 立ち上がり
  • 着座
  • 立位
  • 歩行
  • その他の移動移乗動作

 

これが基本動作になりますが、人間が毎日する動作ではありますが、これらは全て手段であって本当の目的ではないです。

 

どういうことかというと…

  • 歩けない →  買い物に行けない
  • 立てない →  立てないから台所での料理が困る
  • 寝返りが出来ない →  夜に眠りが浅い
  • 座位が取れない →  授業にならない
  • 走るのが速くなれない →  試合で結果を出せない

 

歩行を1つ取っても、

歩かないと行けない理由や目的も1人1人違うし、歩けない原因や歩けない理由も1人1人違います。

 

歩行のための歩行ではなく、歩行というのも移動の手段の1つ。

 

歩行が出来ないとこで、

  • 買い物に行けない。
  • 生活で移動できる幅が狭まる。
  • 旅行に行けない。

 

こういう人それぞれの目的があり、歩行が出来ない事が、その制限になるため、歩行を獲得する必要があります。

 

そして、

1人1人違う歩行形態や歩行が出来ない理由げ原因を証明したり明確にしたりするために行うのが理学療法士がする理学療法評価です。

 

 

理学療法評価の種類について

 

評価をする理由が分かったところで、

実際に理学療法士がする評価、実習に行ったときにする評価について解説して行きます。

 

評価の仕方は大きく分けて2種類

  1. ボトムアップ評価
  2. トップダウン評価

 

この2つの評価の仕方があります。

 

臨床で使うのは、トップダウン評価。

学生さんでも、短期の実習ではボトムアップ評価が主流ですが、長期実習になるに連れてトップダウン評価で理学療法評価を行う事が多いと思います。

 

ボトムアップ評価について

 

 

動画でボトムアップ評価の解説しているので見て下さいね。

 

理学療法士の臨床現場で全てボトムアップ評価で評価を進めることはまずありません。

 

ボトムアップの評価の特徴として…

  1. 疾患や症状から評価項目を考える
  2. とりあえず多くの情報が欲しいから数多い評価

 

疾患が大腿骨頸部骨折であれば、

下肢の疾患であるため、必然的に上肢より下肢の評価をした方がいいんじゃないか?

という発想程度なら思い付くと思います。

 

そして、大腿骨頸部骨折だから下肢の評価をしましょう。となっても、

どれだけ多くの情報を入手できるかがボトムアップ評価をする上で大切なポイント。

 

疾患や症状から考えて知っている限りの数多くの評価をするのがボトムアップ評価です。

 

ボトムアップ評価は、

時間が掛かる。時間が掛かる。

と言われますが、

 

その理由も、

本当は必要のない評価までしないと本当の原因が判明出来ないため時間が掛かるということです。

 

まあ、ボトムアップ評価も、

学生さんであれば、使うのは、短期の評価実習の時ぐらいだと思いますね。

 

トップダウン評価について

 

 

動画でトップダウン評価について解説しています。

 

理学療法士の臨床現場ではこのトップダウン評価です。

そして、長期実習に行く学生さんもセラピストの助言を受けながら、トップダウン評価で進めるのが主流ではないでしょうか?

 

トップダウン評価の特徴として…

  1. 動作分析から問題点を仮説
  2. 短時間で原因に辿り着ける

 

いや、メリットばかりです。

でも、動作分析ができないと、このトップダウン評価ができないのもポイント。

 

だから、動作分析、動作分析って言われるんです。

だから、動作分析や姿勢アライメント評価できるように人間の動きについて勉強するんです。

 

トップダウン評価になり、動作分析だけである程度、問題点や原因を絞った状態から評価に入れるから動作分析やアライメント、姿勢とかが大事って言われるんです。

 

そして、MMTやROMなど学生がするメジャーな評価ツールがありますが、動作分析や姿勢アライメントの評価なども立派な理学療法評価ツールの1つです。

 

このトップダウン評価は、動作分析から始まる。

 

例えば…

大腿骨頸部骨折の患者さん。

 

歩行を獲得したい。

でも、現状は上手く歩けない。

 

歩行分析をしてみると、

立脚初期に骨盤が後方に引けている。

 

歩行の立脚初期では大臀筋の遠心性収縮が必要。

じゃあ大臀筋の求心性収縮の機能が上手く働いてないのでは?

 

こんな仮説がすぐに立つと思います。

これも歩行の立脚初期で大臀筋が働くことを知ってないとこの仮説を立てる事が出来ません。

だから、動作分析を勉強する必要があります。

 

歩行の立脚初期が正常じゃないし、歩行の立脚初期に大臀筋が働くけど、上手く働いてないのでは?

だから、証明するために大臀筋のMMTやってみよう。股関節の可動域測ってみよう。

 

みたいな流れになるはずです。

 

これがトップダウン評価の流れ。

 

そして、異常値が出たら歩行が出来ない原因の1つに筋力という原因があることが証明できる。

 

じゃあ、筋力が発揮できないのはなぜ?

  1. 手術で切開したせい?
  2. 痛みのせい?
  3. 可動域制限があるせい?

 

などなど…

 

他の検査もしないと筋力が発揮できない理由も証明出来ません。

だから、他に考えられる検査もするべきなのです。

 

異常値が出たときも、

  1. その異常値がなぜ出たか。
  2. その異常値が他の検査結果にどう影響しているか。
  3. その異常値をどうすべきなのか?

 

異常値が出たら終わりではなくて、この上記の様な思考で考える事が必要になってきます。

 

ボトムアップ評価とトップダウン評価について

 

ボトムアップ評価とトップダウン評価ですが、

どちらがいいとかどちらが悪いとかではないですが、

 

両方からの視点が大切です。

  1. ボトムアップ評価の様に疾患や症状から仮説
  2. トップダウン評価の様に動作分析から仮説

 

この2つの視点を組み合わせる事が重要になります。

 

でも…

やっぱり動作分析が全く出来ないと実習でも限界があるし行き詰まります。

 

なぜなら…

動作を獲得したいのに動作の仕組みが分からないと良くしたいものも出来ないのは当たり前ですよね。

 

だから、長期実習に行く学生さんは最低限の基本動作やアライメント評価、動作分析を勉強しておいた方が絶対実習期間を通して自分がやりやすくなると思います。

 

「統合と解釈」と「問題点の抽出」について

 

評価の種類に、

ボトムアップ評価とトップダウン評価があることは解説しましたが、

 

実際に評価して出た結果。

この結果をどう捉えるか?

 

ここが1番、理学療法評価で大切な部分です。

つまり、統合と解釈の部分。

 

  • 統合 →  入手した情報、検査結果を合わせる。比較する。
  • 解釈 →  全ての評価結果を比較して問題になっている動作やADLが出来ない原因を評価結果から解釈

 

簡単に言うけどこれが難しいんですよね。

 

統合と解釈は…

  1. 機能障害と機能障害の相互の影響を考える
  2. 機能障害と基本動作能力(能力低下)の関係性を考える
  3. 機能障害、基本動作とADLの関連性を考える

 

この辺が大事になってきます。

 

そして、統合して解釈した結果を基にして、

問題点の抽出で、

「特定の動作が出来ない理由」「特定のADLが出来ない理由」になっている原因を優先順位が高いものから評価結果をピックアップして、優先順位が高いものからアプローチをする。

 

そして、治療プログラムを考えて治療していく流れ。

 

レポートなどで、

問題点の抽出が先とか統合と解釈が後とか、実習先で言われる事が違うと思いますが、

間違いなく、統合と解釈が出来ないと問題点の抽出。問題点の抽出の優先順位を決めることは出来る訳がないです。

 

統合と解釈が「出来る学生」と「出来ない学生」の違い

 

  1. 解剖学・運動学・生理学の基礎知識量
  2. 動作分析を勉強しているかしていないか
  3. 信憑性がある評価が出来ているか出来ていないか
  4. 発想力・想像力

 

この辺かなと思います。

 

ぶっちゃけ…

理学療法士は、学校のペーパーテストでいくらいい点数が取れても、考える事を嫌がったらいくら知識があっても臨床も実習も上手くいかないと思います。

 

ある程度勉強をして知識があった上で、考えようとすることを続ければ色んな発想が出て来やすくなるので実習も楽しいと思います。

 

 

理学療法評価を通して言えること

 

学生のうちに間違いなく評価をするときに言えること。

 

それは、

評価の正確性。

 

早く評価を終わらせないと患者さんの負担になるからと言いますが、

実際に評価結果に信憑性がなければ、治療が間違います。

 

治療が間違うということは良くならないということ。

その方が患者さんへの負担やダメージは大きいです。

 

だから、学生さんは、

時間が掛かってもいいので、ROM、MMT、形態測定、反射など全ての検査において信憑性が持てる様に練習を日頃からしておく必要があるし、正確に検査する事が間違いなく1番大事です。

 

自分も理学療法士をやってますが、

 

治療をする時間より評価をする時間の方が圧倒的に長いです。

なぜなら評価が曖昧だと治療が曖昧になるから。

治療が曖昧だと、当たり前だけど結果でないから。

 

 

評価結果に信憑性がないと、その後の流れが全て乱れます!!

 

 

まずは丁寧に評価をする事。

 

まとめ

 

今回は、

理学療法の評価について学生さんでもなるべく理解してもらえる様に記事にしました。

 

まずは、

  1. 評価は丁寧にする事。
  2. 動作分析はある程度勉強する事。
  3. しっかり考える事。
  4. 解剖学・運動学・生理学を勉強する事。
  5. 発想力・想像力

 

 

礼儀とかはもちろんですが、実習の中身を良くするならこの辺を磨きましょう。

 

 

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