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学校では教えてくれない。セラピストが知らない足部の機能解剖学。

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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学校では教えてくれない。

「セラピストが知らない足部の機能解剖学」

 

人間にとって、足部はめちゃくちゃ大事。

つまり、足部の状態によって膝の状態や股関節の状態が決まると言っても過言ではないです。

 

今回は、臨床上で大切になってくる足部の機能解剖学を中心にお伝えしようと思います。

そして、今回の記事は、箇条書きでポイントを書いてあるので、見直す時にも役立てて下さい。

 

臨床で足部が大切な理由

 

まずは足部が大切な理由ですが…

 

足部の特徴として、

  1. 人間の動作を最も表しやすい関節
  2. 唯一、地面に接する場所
  3. 感覚入力で変化する関節

 

つまり、膝が痛い。腰が痛い。

こんな症例でも、足部の位置関係を修正してあげることが出来れば、それだけで症状の改善が見込める関節であると言えます。

 

臨床での足部の評価の仕方

 

足部を評価してく際の足部の評価の仕方として、

  1. 後足部
  2. 中足部
  3. 前足部

 

この3つに分類して足部を評価していきます。

 

後足部

  • 距骨下関節、距腿関節の部分(足部の土台)
  • 足部全体の柔軟性や剛性を決定する部分
  • 近位関節へ最も影響を与える部分(膝・股関節)
  • 中足部、前足部への影響を与える
  • 歩行であればIC〜LRの立脚初期の機能

 

中足部

  • ショパール関節、リスフラン関節の部分
  • 歩行であればMstの前後(立脚中期の機能)

 

前足部

  • 足根骨より前方の部分(中足骨レベル)
  • 足部の中で最も可動性がある部分
  • 足部で最も支持基底面が広い
  • 歩行のTstなど前方推進力に作用

 

この3つのパーツに分類して評価をすると分かりやすくなって来ます。

 

例えば、

歩行のIC〜LRで膝関節の動揺がある。

 

こんなケースであれば、歩行の立脚初期に影響を与えるのは後足部になるため、踵骨や距骨を中心に評価する。

このような流れになると思います。

 

足部の各関節の特徴

 

距腿関節

  • 内果が外果より前方に位置している(運動軸が外旋位)
  • 背屈で距骨下関節は回内の運動連鎖
  • 底屈で距骨下関節は回外の運動連鎖
  • 背屈時に腓骨は内旋+挙上
  • 底屈時に腓骨は外旋+下制

 

距骨下関節

  • 距骨下関節回内+背屈(運動連鎖)
  • 距骨下関節回外+底屈(運動連鎖)
  • 距骨下関節回外 →  下腿外旋
  • 距骨下関節回内 →  下腿内旋
  • IC〜LR →  距骨下関節回内(足部柔軟性アップ)
  • Mst以降 → 距骨下関節回外(足部剛性アップ)

 

ショパール関節

  • 距舟状関節+踵立方関節で構成
  • 足部の柔軟性と固定性に関与
  • 距骨下関節の代償を行いやすい
  • 距骨下関節の回内外との運動連鎖

 

リスフラン関節

  • 横アーチを形成
  • 第一中足骨と内側楔状骨で第一列を形成
  • 一列のアライメントは距骨下関節に影響する
  • 距骨下関節回内 →  一列背屈(可動性向上)
  • 距骨下関節回外 → 一列底屈(可動性低下)
  • 第二中足骨は可動性が最も少ない
  • 歩行ではMst以降で作用
  • Tstでは一列底屈することで前足部内側の床面支持
  • 一列底屈で前方への推進力獲得
  • 一列背屈で前方への推進低下

 

中足趾節関節

  • 足底腱膜の状態に影響する
  • 中足趾節関節が背屈することで足底腱膜が伸張
  • ウィンドラス機構により足部の剛性増加

 

足部のアーチ構成について

 

足部のアーチ構成として、

  1. 内側縦アーチ
  2. 外側縦アーチ
  3. 横アーチ

 

この3つに分類できる。

 

アーチ構造があることにより、

足部の「荷重時の衝撃吸収」や「歩行での前方への推進力・ブレーキ」の役割がある。

 

内側縦アーチ

踵骨・距骨・舟状骨・内側楔状骨・第1中足骨の5つの骨で形成。

 

内側縦アーチの特徴

  • 踵骨載距突起の部分が最も内側縦アーチに関与
  • 距骨下関節の回内外に影響
  • 距骨下関節回内で前足部の可動性増加
  • 距骨下関節回外で前足部の可動性低下
  • 距骨下関節回内で一列可動性増加
  • 距骨下関節回外で一列可動性低下
  • ショパール関節への運動連鎖
  • 距骨下関節回内で脛骨内果挙上
  • 距骨下関節回外で脛骨外果挙上
  • 舟状骨が内側縦アーチのかなめ石
  • 舟状骨部は中足部の支持に作用
  • 舟状骨部分は歩行のMstに関与
  • 一列背屈 →  母趾頭荷重
  • 一列底屈 → 母趾球荷重

 

外側縦アーチ

踵骨・立方骨・第5中足骨の3つの骨から構成される。

 

外側縦アーチの特徴

  • 内側縦アーチと同様に距骨下関節の位置に影響
  • ショパール関節への運動連鎖
  • 外側縦アーチ上昇 →  外側移動制動
  • 外側縦アーチ下降 → 外側移動上昇
  • 立方骨がかなめ石

 

横アーチ

中足骨レベル・楔状骨レベル・後足部レベルの3つに分類。

 

横アーチの特徴

  • 体重の前後の動きに深く関与(前後移動コントロール)
  • 中足骨レベルで2〜4趾の柔軟性・固定性に関与
  • 中足骨レベルを高くする →  前方への推進低下
  • 中足骨レベルが低い →  前方への推進が過度
  • 楔状骨、後足部レベルが高い →  前方移動の促進
  • 楔状骨、後足部レベルが低い → 前方推進低下

 

まとめ

 

足部の各機能について、箇条書きでまとめました。

 

臨床で大切になるポイントしか記載していないので参考にしてもらえればと思います。

 

 

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