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ボディーコントロール。自分の思った通りにカラダを動かすための感覚。

 
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愛媛松山市の理学療法士。病院に行かない文化を作り、健康に関するリテラシーを高めることをコンセプトに、痛み・スポーツ障害・姿勢改善・動作改善のコンディショニングを行なっています。一般向け・セラピスト向けに日常生活や臨床に役立つ身体に関する健康情報などを配信しています。詳しくはプロフィールまで…
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今回は、ボディーコントロールについて。

ボディーコントロールといっても、自分の思った通りに身体を動かすために必要になってくる機能について解説していきます。

 

フィジカルトレーニングといって、肉体ばかりトレーニングして見た目も誰もが羨むたくましい身体になったとしても、その身体が競技などのスポーツや日常生活場面に活かされないのであれば全く機能的に意味がないと言えます。

 

そんなところを踏まえて解説していきますね。

 

「筋力が強い=動作が上手い」は全く別物

よくウェイトトレーニングなどをして、たくましい肉体になれば必然的にスポーツ競技や日常生活動作の能力が上がると思っている人が多いですが、実際は筋力が強いということと動作が上手いということは別物です。

「フィジカルは強いけど、動作が下手くそ」な人とか結構います。

 

理学療法士の臨床でも確かに機能障害レベルとして、筋力低下によって基本動作やスポーツ動作が困難になることはありますが、ボディーコントロールというところで、神経系と筋肉の協調性があるかという部分も評価していく必要があり、アプローチを考えていく必要がある部分になってきます。

 

個人的に好きなアスリートタレントの武井壮さん。

メディアでこのようなことよく言われています。

ほとんどの人は、思った通りに動いているつもりになっているだけで、実際に思った通りに動けていないことがほとんどであって、自分の頭の中と実際の身体の動きが一致してない。

その動かない身体の状態でスポーツの練習するから当然上手くなれないし、怪我をするし、自分の身体をコントロールできてないわけだから上手くいったことがあってもそんなのたまたまの偶然だよね。

スポーツが上手くなるためには、自分の身体を思った通りに動かせるスキルを付けることが絶対的な条件。

 

当然のようですが、実際のスポーツ選手にしろ高齢者にしろ、本来動くべき部位が動かなかったり、痛みがあったりするということは自分の頭の中のイメージと実際に身体で表現している動作に差があるということが分かると思います。

 

このように…

「自分の身体を思った通りに動かす」

 

これに必要な要素などを考えていきます。

ボディーコントロールに必要な感覚情報

5つの感覚器からの情報を基にして、この感覚器からの情報が中枢神経系まで伝達され、情報が統合されて運動神経となって運動が起こるわけなので感覚情報によって運動の良し悪しが変わるということです。

 

そして、この上記の感覚情報がボディーコントロールには必要であって、、

 

皮膚・筋肉・関節など運動が生じる時に必ず動きが出る組織に関しては、

使い過ぎたり使ってなさ過ぎたり、間違った動きを繰り返すことによる反復した組織へのストレスなどが組織の緊張を生み、感覚情報を取り入れにくい状態にもなってしまうことが多々あります。

 

基本的に、皮膚や関節、筋肉などは柔らかい状態・弛緩した状態を作れることが感覚を取り入れるためには重要になってきます。

 

そして、これは運動をする動作をするということに限った話ではなく、相手の身体に触れたりする時の自分の身体の状態も手先・指先の力が抜けていれば抜けているほど感覚情報が入りやすくなっていくるため、

相手のカラダをセラピストが触診をする際にはどれだけリラックスして力を抜けるかが1番といってもいいくらい重要になってきます。

 

平衡感覚器に関しても、内耳の三半規管、耳石器によって、身体や頭部の傾きなどをその他の視覚や触覚などの感覚情報と一緒にコントロールされます。

視覚は人間の5感の1つでありますが、目からの情報ってめちゃくちゃ多いですよね。だから、治療やトレーニングをする際にも視覚をフルに使うことで情報入力を行えやすくなるので工夫して行うことが大事です。

 

例えば、動画や写真を撮るという方法も1つであって、自分の運動・動作を自分の視覚を使って確認することで、自分の頭の中との認知とのズレを修正することにも役立ちます。

 

感覚情報を入れる必要性

運動をするためには、感覚情報が大事ということが理解出来たと思いますが、この臨床で感覚情報を入れるためのコツをお伝えします。

 

セラピストであればオペ後にリハビリ介入することも多いと思います。

 

当然オペをするということは、皮膚や筋肉や関節構成組織を切開するわけなのでオペ後には感覚障害も機能障害の1つとして列挙されることがあります。

「感覚が分からないから運動できない。」「どう動いているか分からない。」

といった訴えがある患者さんも今まで結構いました。

 

まずは、感覚情報がなければ運動が始まらないという点を考えると、、

なるべく感覚情報を入れてあげることによって運動感覚が改善するケースも今までにかなり経験してきました。

 

具体的な方法としては…

・目で見る
・触る
・可能な範囲で他動・自動介助で動かす
・癒着が出来ないようにケアする

これも1つの例ですが、

実際に運動を出したい部位を患者さん自身に目で見て普段から触ることで感覚刺激を繰り返し入れて、筋肉や皮膚の硬さが出来ないように滑走不全や癒着が起きないように整えた状態を作って他動・自動介助運動などで動きを入れていく。

 

すぐに変わるもんじゃないですが、

セルフケアとして繰り返ししてもらうだけでも全然違いますし、自分が病院に勤めていた時も患者さんに病棟で暇にしてる時間にずっとやってもらっていました。

 

オペとかじゃなくても、

感覚情報が普段から少ない場所は感覚が分からなくなります。

分かりやすい例が、
腰椎の動かし方は分かるけど、胸椎の動かし方が分からないとか…

普段からよく使う感覚は運動にスムーズに移すことができますが、普段感覚情報が少なかったり、使っていない部位に関しては動かし方が分からなるのが人間です。

 

だから、この使ってない部分の運動を起こしたかったら感覚をどんどん入れていくことが大事になってきます。

 

リハビリの時の運動療法など、感覚を掴むことが最も大切にするべきことだと思っています。

だから、セラピストも触診を高めるためには手の感覚が重要。
触診をした時に多くの情報を得るためには、手が緩んでおく必要がある。

そのためには、多く自分で手を普段から触ってあげる。指先・手先をマッサージして緩んだ状態を作る。

この辺のことをするだけでも変わってくるかもしれないですね。

 

感覚を得ようとして緊張しているケース

 

もう1点ですが…

臨床では、軟部組織が緊張していると確かに感覚が得られにく状態になっていますが、
逆に感覚を得ようとして緊張を高めているケースもあるということを知っておく必要があります。

 

例えば…
肩甲骨周囲の筋肉がガチガチに固まっているという現象が起きていても、
確かに筋肉が固ければ運動を起こす際にエラーが生じるため柔らかい状態を作った方がいいんですが、

ただ硬い部位を緩めるのではなく、その硬くなっているのが結果的に硬くなっているのか。その部位が原因なのか。

結果因子・原因因子のどちらに当たるかを考えることが重要。

 

原因因子ならその部位を直接柔らかくするのもOKですが、結果因子の場合には他に原因があるため他の隣接関節や全身のアライメントの評価、既往歴などの問診などの評価と照らし合わせて原因を探っていく作業が必要になります。

 

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